僕は何故MLMを選んだのか(1)2007年06月09日 09時47分10秒

MLMに対して、「自分の大切な友人・知人を食い物にする」という様な最悪のイメージを持っている人がいます。 そこまで悪くなくとも、「手を出すと友達をなくす」というくらいのイメージは、多くの人が持っていると思います。 また、こういった感情的なイメージ抜きで、あくまでも一つのビジネスとして考えても、インターネット上で効率的に物を売ることが出来る今、あえて効率の悪いMLMを選択する必要性を感じないと考える方も多いのではないかと思います。

昔はどうあれ、今の世の中、MLMは確かにイメージが悪く効率の悪い仕事なのでしょう。なのに何故、今、MLMを選んだのかという事をお話します。

まず、一番大きな理由が、「MLMは本来、嘘をついたり隠し事をしたりしてはいけない仕事だ」ということです。

どんな仕事でも嘘はいけません。でも、どんな仕事でも嘘は必要だったりします。僕が長年してきたコンピュータ技術者としての仕事を例にしてみましょう。この仕事の場合、作業にかかるだろうと推測される日数を基に作業料金を計算します。(他の算出法を取り入れている会社もあるかもしれませんが)

この日数を割り出す時に、馬鹿正直に数字を出してしまったら儲かりません。だから、少し水増しします。水増ししてもお客様には分かりません。お客様が、別の会社からも見積もりを取っている場合にはそれよりも安くすると言う事も出来ます。何故ならば、相手も同じ様に水増しして計算している可能性が高いからです。

こんな風に書いたら本当に悪い事をしている様に見えるけれど、実際はそうでもないんです。技術者の能力によっても日数は変わってきますし、不測の事態で作業日数が増えてもそう簡単に追加料金をいただく訳にもいきません。システム開発の仕事を10個こなして、1つの仕事あたり1日分ずつ余分に作業料をいただくことが出来たとしても、別の1つの仕事で20日間余分に作業をすることになってしまえば全体としては赤字です。仕事1つに対しても、全部の仕事に対しても、保険の意味合いを含めて水増しをするのは必要な事だったりもします。

水増しというコトバが悪いのかもしれませんね。

ただ、僕はどうしても、これが嫌だったんですよ。ずっと。どんなにコトバを変えても、実質的に嘘は嘘ですもん。どんなに騙す意図がなくても、嘘は嘘ですもん。そういうのは嘘とは言わないよ、と、言ってくれる人がいたとしても、僕の気持ちの中ではどんなに頑張っても嘘なんですよ。

システム開発という仕事に対して不満はありませんでした。結構好きな仕事だったし。というか、今でも好きですし。僕もそろそろ年が年ですから、体力的、能力的にも仕事として取り組みにくくなってきている現実というものもありますが、ずっとこの仕事をやっていられるならそれでもいいんです。僕の性格や資質としては、それが出来るのであればそうしていくのが一番だと自分でも思っています。でも、自分の仕事をお金で計る時に出てくる嘘。僕にとっては、それが一番嫌な事なんです。

書いていて思ったんですが、無茶苦茶愚痴っぽい話になっちゃいました。ごめんなさい。

話を戻しましょう。

多分、「MLMでも、そのくらいの嘘を言わなくちゃやっていけないよ。」と、MLMをある程度知っている人なら言うと思います。それが今のMLMの現状なんでしょう。

それでも。僕はやっぱり、「MLMは本来、嘘をついたり隠し事をしたりしてはいけない仕事だ」というだけではなく、「MLMは嘘をついたり隠し事をしたら仕事にならない」と考えるべきなんじゃないかと思うんです。

MLMは、正直言って、効率の悪い仕事です。プランや商材にもよりますが、特に消耗品を扱うものの場合ですと、1人から契約を取ったとしてもその人からの収益は数百円~千数百円程度にしかならないはずです。この金額が大きい場合、新規の人に対して無理な買い込みをさせているか、商材そのものがおかしい物だと考えた方が良いでしょう。交通費その他もろもろの経費をかけ、契約が取れるか取れないか分からない人に対して説明をし、それで契約が取れてもせいぜい千数百円にしかならないとしたら、赤字になってしまう事も多いでしょう。

反面MLMは、1件当たりの効率が悪くても、それを積み上げて行く事の出来る仕事でもあります。どういう事かというと、毎月毎月買ってくれる人を集めて行けば、今月10人でも1年後には数百人になり、数年後には数千人、数万人となってゆき、結果として印税的な収入になる可能性があるという仕事です。そしてこれを実現させるためには、1回入ってくれた人には辞めてもらっては困るわけです。お付き合いで一回だけ、というのもあまり嬉しくありませんから、ちゃんと理解して気に入ってもらわないと意味がないんです。

辞めてもらっては困るからと言って、数千人もの人一人一人を強制的に辞めさせない様にするわけにはいきません。あくまでもその人が続けたいと思ってもらう必要があります。そこで「洗脳」が必要と考える人もいるかもしれません。でも、数千人の人を洗脳しようとしたら大変です(実際にやっていらっしゃる方もいる様な話は聞きますが・・・)。素人には、なかなか出来る事ではありません。少なくとも僕には出来ません。やりたくもありませんし。ならばどうするか。これこそが、嘘をついたり隠し事をしない事なのではないかと思うんです。

どんなに製品が良くても、紹介する時嘘や隠し事をしてしまったら、嘘や隠し事がバレた時点で辞めてしまうのが普通です。辞める人が出たら、辞めた分補充しなくては収入が減ってしまいます。補充ばかりしていては、いつまで経っても収入は増えません。積み上げが可能だというメリットも、辞める人が多ければメリットになりません。効率が悪いというデメリットだけが残ってしまいます。

紹介した人が辞めていく理由は、嘘や隠し事だけではありませんが、大きな原因の一つだと考えれば、「MLMは嘘をついたり隠し事をしたら仕事にならない」という事も納得出来る事だと思いませんか?

長くなっちゃいました。ちょっと理屈っぽいかなぁ・・・。

もっと単純に言えば。そもそも友達を巻き込む仕事なんだから、嘘はイケナイでしょ。「友達に嘘言っちゃいけない」なんてことは幼稚園児でも分かりそうなものなのに、なんでMLMするのに嘘ばっかり言う人が多いのかなぁ。という事なんです。

嘘は絶対にイケナイ仕事だということは、嘘をつかなくてもいい仕事だということで。僕が一番嬉しかった事なんです。